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閉鎖した世界。
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09 , 07
ツタヤで小林よしのり氏の著書を買う。

「世論という悪夢」

本書では、
「世論(せろん)=感情的な世間の空気」を拝し、
「輿論(よろん)=責任ある公的意見」で戦え!

と大々的に帯に銘打って、今の社会を徹底的に批判している。

小林よしのり氏はゴーマニズム宣言や戦争論を初めとして、
強烈な極右意見を提示することで知られた辛口の漫画家だが、
本書はそれがマンガではなく、文字だけで綴られたもの。
言葉の一つ一つにパンチ力があり、かかって来いよ的な強さがあった。
「輿論で戦え」と言うだけあって、彼の言葉には力がある。

まだ半分ほどしか読んでいないので、気になった部分だけ取り上げるのだが、
日本という国が今どれだけ危ういのかを再認識する部分なので、自分的に要チェックである。


1.マスコミ
先日あった選挙によって、日本では民主党政権が誕生した。
ということになっているのだが、その民主党政権を生み出したのは「民意」である。
この「民意」という部分。
実に怪しいもので、大部分の民衆はこれをマスメディアから吸収して得ている。
新聞、テレビ、インターネットと色々あるが、やはり一番強いのはテレビだろう。
特に、新聞屋とテレビ屋が連動して動いている朝日や読売などは、
正にマスコミの中核部分と言ってもいいかも知れない。

誤解ないように触れるのだけれど、
民衆がマスコミに扇動されてこの結果になった、とは流石に思っていない。
自民党の腐敗はマスコミに指摘されようがされまいが明白であったし、
いずれ大きな手術をしなければ、日本という国が生き残れないのは確かだった。
しかし、それが「民意」だったのかと言えば怪しいのだ。
その「民意」を促す存在としてマスコミが長い間、大衆に向けて情報を発信していたし、
多くの大衆は「知識人」「コメンテーター」というヒトが言うものを無言で信じてしまう。
自分たちが知らないものを知っているヒトの言葉を、本当に鵜呑みにしてしまい、
それを長く長く続けているうちに、本当に自分がそう考えているのだと思ってしまう。

あまりにも日本人はマスコミに流されすぎているのだ。
中国・北朝鮮の情報統制的なマスコミを「何て卑劣なんだ」とバカにしている反面で、
日本人がその罠に引っかかっていないということを、誰が保障できよう?
日本にだって、恣意的に情報操作を行っているマスコミは存在する。
正確には、情報発信が行われている以上、それが完全な中立であるなどありえない。
特に政治、外交関係の記事が完全な公正であるなどとは、決して思ってはいけない。
必ず、どこか一部の人間の思惑と思想が入り混じったものが報道されている。

忘れていたのは、その部分。
「情報は、あくまでも他人の主張に過ぎない」
という、その認識をすっかり忘れていた。

この際、政治の話はどうでもいい。
歴史も、芸能も、科学も、芸術も、哲学もすべて、
この社会を作り出しているのは、誰かの意見であって、自分の認識ではない。
主張した人間が社会を動かし、主張しない人間はそれに同調するしかなく、
つまり、言った人間が得をし、何も言えなかった人間は損をする。
そういう世の中なのだということを、すっかり忘れていた。

だが思い出した。
マスコミの意見は必ず思惑があり、傾倒しているものだということを。
それを信用するかどうかは自分の判断に委ねられているのであって、
決してそれは「真実」ではないのだということを、思い出した。
あくまでも、テレビに映っているものは「演目」の一つ。
中継や報道でさえも、そういう風に見せるための演出。
そういう予定で組まれた舞台で、一種のフィクションなのだ。
それを真実とするかどうかを決めるのは、あくまでも自分。
騙すとか騙されないではなくて、まずともかく、そういうものだということを思い出した。


2.中国
新疆ウイグル自治区での暴動(デモ活動ではなく、分離独立運動と認識)によって、
多数の死者とケガ人が出たとの報道があり、
中国側の報道では、ウイグル人側が一方的に暴動を行っていたかのように報じた。

あからさまな話、これはただの民族弾圧である。
暴動が起こるように仕向けたのは中国側であり、
それを叩き潰すことで漢民族の支配をより強固にしたい共産党の狙いが明白だった。

北京オリンピックの直前、チベット自治区でも同じように暴動があった。
チベット族の側に多数の死者が出たあの事件では、
武器を持たない僧侶たちのデモに、中国側が戦車を持ち出し、銃を撃つ映像が流された。
反乱分子に対して、情け容赦など一切なく、最初から戦車で叩き潰す。
それが中国という国における秩序の作り方なのだと、世界に報じられた。

しかし、北京オリンピックが終わってみれば全てがうやむやだ。
直後に世界的な金融危機が到来し、アメリカを中心として世界が大混乱に陥った。
中国での民族紛争など些事となってしまい、自分のことで手一杯。
そのため、あの後どうなったのか、テレビで報じられることはなかった。

今、ウイグルで再び同じ悪夢が起こされている。
そもそも、チベットもウイグルも、中国領土ではない。
武力で無理やり中国の中に取り込んで、勝手に支配しているだけの土地だ。
ウイグル族、チベット族が反発し独立を目指すのは当然のことで、
結果として、大量殺人が行われていることを世界には報じない。
中華帝国においては、反乱分子が悪であり、自分たちが正義なのだ。

これが中国という国の基本であることを、改めて認識する。
それを踏まえて、この国が日本に対して如何なる存在かということを考え直した。

これも昨年になるが、尖閣諸島でのガス油田の開発で、
中国側が一方的に開発を開始し、日本の抗議に対して軍艦を持ち出すことでけん制を掛けた。
日本はこれに対し、強気の姿勢をとることが出来ず、やはり話はうやむやに。
貴重なガス資源をほんの少し脅されただけで中国側に持っていかれることになった。
「尖閣諸島は中国側の領土だ」と認めたようなもの。

そう。
武器と物量で脅して、領土と資源を奪い取る。
これが中国側の狙いだ。
というより、旧時代においては、これが強い国を作るための基本であって、
日本のように曖昧模糊に政治で椅子取りゲームをしているだけの国など、
本来、いつ潰されてもおかしくないのである。

中国だけではない。
ロシア、韓国、北朝鮮もまた同じように日本の領土、資源を狙っている。
領土、領海は国ごとに定められて動かないものではなく、
戦争や外交のやり方によっては、安易に奪い去られるものだということを、
日本国民はもっと真剣に考えなくてはいけないはずなのだ。
たかが島一つ奪われただけで、領海面積は大幅に減少し、
他国の領域が一気に圧迫を掛けて来る。
(軍事的な話だと、軍艦や戦闘機を持ち込める範囲を広げ、
 戦争状態に入らなくても、領土ギリギリのところに軍を動かせるということになる。
 =威力制圧が簡単に出来てしまう)

少なくとも、中国はその意図を明確にしている。
チベット、ウイグル、台湾、やがては日本をもその領土に治めようとしているだろう。
恐ろしいことに、鳩山という男は実にアジア寄りの人間で、
韓国、中国に対して親和的な態度を取り続けているのだという。
これが国の総意として受け取られれば、日本は容易に中国に併呑されてしまう。

戦争が悪いことだと日本人は叩き込まれてきた。
しかし、こうして領土侵犯をしてくる国々に対して抗うことや、
国の危機に対してなあなあを通すようになってしまったことは、
戦後の反戦・平和主義を唱えてきた左翼の人間の失態である。
核廃絶や戦争放棄を謳うことと、護国放棄とは全く違うのだ。
日本人は、日本を守らなくてはならない。

と言っている反面で、自衛隊に対して日本人は冷たい。
アメリカからのF22の輸入は断念することになり、
かと言って対北朝鮮用に空対地ミサイルを追加配備するという話もない。
つまり、武力的な国防ということを全く考えていないのではなく、
「戦争なんて日本には関係ない」という考えなのではないだろうか。
それは、「僕らは戦争を放棄してるので、戦争しません。
=勝手に領土侵犯してくださって結構です」と言っているのと同じである。
北朝鮮や中国に対し、外交で優位に立てないのはこれも起因しているのだと、
民間人的な見解ではまるで理解できないのだろう。

今の日本というのはつまり、
暴力団に絡まれているのに、平和主義だぞ僕は、と主張している優等生なのだ。
黄門様の印籠に意味があるのは、助さん角さんの情け無用の成敗があるからであって、
黄門様単体で威光を示そうなどと、都合のいい話は決して起こりえない。
国連という「先生」に助けて貰わないとどうにも出来ないいじめられっ子状態では、
間違いなく遠くない将来、日本は戦争に巻き込まれることになる。


いずれも、小林氏の著書を読んで考えたことだ。
ここ一年以上、凍結してきた頭が久しぶりに動いてきた気配を感じる。
もっと、本を読もう。もっとモノを考えよう。
脳という細胞は使わなければシナプスを繋げていくことが出来ないものだという。
知識と知識を繋ぐことで発想が生まれ、意思が明確になるものだから、
もっともっと、たくさんのことを学んで、生きる知恵を身につけていきたい。
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